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Isekai Sagishi V1EX

 エピログ﹃ジネトの笑顔﹄あとがきという名の本編異世界詐欺師のなんち て経営 術電⼦特別短編
Gullible系⼥ ⼦ やはりジネトとエステラは騙されやすい


 夜のうちに︑ゴ フレドは四⼗⼆区を離れると⾔ていた︒
職業柄(しよくぎようがら)︑完全敗北を喫(きつ)した場所では⼆度と商売が出来ないのだそうだ︒ま ︑それ以上に︑
俺に会いたくないて理由が⼤きいようだたが︒
﹁さて︒俺も準備をするか﹂
 ゴ フレドと別れてから︑俺は陽(ひ)だまり亭(てい)⼆階の⾃室に戻(もど)ていた︒
 俺の⼿の中には⼀つの⼩さな布袋(ぬのぶくろ)が収ま ている︒
 ゴ フレドが︑コソ泥(どろ)から巻き上げたとても⾼価な戦利品︒
  50万Rbはくだらないというお宝︕
 何を隠(かく)そう︑こいつを⼀⽬⾒た時からず    と欲しいと思てたんだよな ︕どうすればこいつが⼿に⼊るか︑ずと考えていた︒
 だから︑教会でゴ フレ ドと再会した時は︑⼀瞬(いつしゆん)素で⾔葉を失 ちま た︒﹃チ ンス︑キタ ︕﹄て感じでな︒
 あとは︑プライドの⾼いゴ フレ ドが﹁⼀泡吹(ひとあわふ)かせてやらなき 気が済まない﹂と思うような負かし⽅をしてやれば仕掛(しか)けは完了(かんりよう)︒あれよあれよと俺の思う通りに動いてくれた てわけ
だ︒
 そして︑その成果が……
﹁50万Rb……⽇本円で五百万円…………ふふ ……ふふふふふ﹂
 笑いが⽌まらね︕
 布袋の⼤きさと中⾝の価値から︑俺は⾦塊(きんかい)か何かだと思たのだが……
﹁バオ︑クリエア……︖﹂
その中⾝は︑﹃バオクリエア﹄という名が記されたエンブレム⼊りの証明書が付いた⾹⾟料(こうしんりよう)だた︒⾹⾟料の名産地か何かなのだろうか︑﹃バオクリエア﹄てのは︒
なんにせよ︑証明書まで発⾏するてことは︑こいつに価値があるてことの証拠(しようこ)だ︒
かつてコシウは︑同じ重さの⾦と交換(こうかん)されたと⾔われるし︑⾼級品なのだろう︒
とはいえ︑ここに留(とど)ま たままじこの⾹⾟料を売ることが出来ない︒
⽈(いわ)くつきの逸品(いつぴん)だ︒少なからず︑売(う)り払(はら)う時にはトラブルを引き起こすだろう︒⽬敏(めざと)く︑エス
 
テラあたりが嗅ぎつけてくるかもしれん︒
四⼗⼆区では何⼈かの⼈間と関(かか)わ ちま たからな……⾜がつかないとも⾔い切れない︒⾹⾟料を売るなら︑俺のことを知ているヤツがいない︑遠い街へ⾏く必要がある︒
そうと決まれば︑こんなところに⻑居は無⽤だ︒
ち うど︑ジネトたちが俺をありがたが て変に持ち上げようとしていたしな︒英雄扱(えいゆうあつか)いなんざ冗談(じようだん)じ ない︒悪党には悪党の⽣き⽅があるんだ︒
今⽇はまだ︑厨房(ちゆうぼう)からいい匂(にお)いは漂(ただよ)てきていない︒
今戻てきたばかりだが︑すぐに出ていこう︒俺のいた形跡(けいせき)を残さないために︑ブレザとか
俺が持ち込んだ荷物を全部持 てな︒
これぞ︑悪党に相応(ふさわ)しい引(ひ)き際(ぎわ)てもんだ︒
⾳を⽴てないようにそ とドアを開け︑廊下(ろうか)に出ると……
﹁ヤシロさん︖﹂
……ジネトがいた︒ちうど⾃室から出てきたところだたようだ︒
おう……悪党のクルな引き際︑台無し…………
つかお前︑まだ朝の三時くらいだぞ ︖ 毎⽇こんな早朝とも呼べない深夜に⽬を覚ましていたのか ︖お年寄りの上をいく早起きだな……
﹁おはようございます  ︕今⽇は随分(ずいぶん)早いんですね﹂
﹁あ︑あ ……︑朝から元気だな﹂
﹁はい ︕元気です︕﹂
え と…………どうしよう︑かな︖
 
﹁あの︑ヤシロさん︒お出掛けですか︖﹂
俺の出(い)で⽴ちを⾒て︑ジネトが⾸を傾(かし)げる︒……う ん…………
﹁どこに⾏かれるにしても︑早く帰 てきてくださいね﹂
胸の前で⼿を組んで︑控(ひか)えめな微笑(びしよう)を浮かべる︒
﹁美(お)味(い)しいご飯を作て︑待ていますから﹂
それは︑なんだか懐(なつ)かしい響(ひび)きで……不覚にも︑⾔葉に詰(つ)ま てしま た︒
﹁それから……昨⽇は興奮していてきちんと⾔えなかたのですが……﹂
喉(のど)を軽く押さえ︑少しだけ緊張(きんちよう)した⾯持(おもも)ちで︑ジネトは⾔う︒
﹁ヤシロさんがここを﹃⾃分の居場所﹄だと⾔てくださたこと︑とても嬉(うれ)しかたです﹂あ ……
 
俺はなんて迂闊(か)なことを⼝⾛ ちま たんだろう︒
﹁⾄らない店⻑でお恥(は)ずかしいのですが︑これから⼀緒(いつしよ)に陽だまり亭を盛り⽴てていきまし うね﹂﹃お前は店⻑で︑俺は従業員なわけだから︑お前の⼿に負えない仕事は分担すりいい﹄みたいなことも︑⾔た気がする……
それを︑今持ち出すか ︖この︑いかにも﹁今から出ていきますよ﹂みたいな格好をした俺
に︑それを⾔うか︖
おそらく︑ジネトにはそんなつもりはない︒ないのだろうが……
勝⼿に出て⾏くと︑﹃精霊(せいれい)の審判(しんぱん)﹄にかけるぞと︑脅(おど)されている気分だ︒
﹁わたしがして差し上げられることは︑⼤して何もないのですが……美味しいご飯を毎⽇作ります︒ですから︑⼀緒に⾷べてくださいね﹂
……だから︑それはプロポズだて教えたろうが︒ダメだ︒
 
こいつはま たく懲りてない︒
﹃騙(だま)されるヤツがバカなんだ﹄という︑絶対不変の理を︑⽋⽚(かけら)も理解していない︒
 
ため息は︑不可避か……
﹁は ……﹂
しうがない︒……﹃精霊の審判﹄にかけられるわけには︑いかないしな︒
もう少しだけ︑この街の情報を集めるのもいいだろう︒今回のような儲(もう)け話が転がり込んでくるかもしれねし︒情報が多ければ多いほど︑俺の仕事は成功率を上げる︒コネなんかがあてもいいな︒
 そうか︒⾷堂てのを利⽤しない⼿はないか︒
 ここを盛り⽴てて客が増えれば︑⾊んな業種︑⼈種︑⽴場の⼈間と出会えるかもしれない︒その⼈脈がやがて俺の糧(かて)となることだてあるだろう︒いや︑きとある︒
だからま ……あと︑もう少しだけなら…………ここにいてやてもいいかな︒
﹁煮⿂(にざかな)が⾷いたい︒出来るか︖﹂
﹁はい ︕得意です︕﹂
⾃信たぷりに頷(うなず)き︑﹁では︑今⽇の⼣飯は煮⿂にしますね﹂という⾔葉で﹃⼣⽅までには帰てこいよ﹄と強要してくる︒……これをわざとや てるなら⼿強(てごわ)い相⼿だが……ま ︑ない
な︒天然の⼒︑怖(こえ) わ︒
﹁ヤシロさん﹂
朝の寄付の下ごしらえをしようと階下に向かいかけたジネトだたが︑何かを思い出したかのように振(ふ)り返(かえ)り︑そして︑会⼼の笑(え)みを俺に向ける︒
﹁これからもずと︑わたしのパイオツを⾒ていてくださいね︕﹂
 
﹁ぶふ !?﹂
こいつ︑何⾔てんの!?
﹁毎⽇パイオツをお⾒せ出来るように頑張(がんば)ります︕﹂頑張るの!?

﹁パイオツいぱいの素敵な⾷堂にしましう︕﹂なにその卑猥(ひわい)なお店!?
あ ……そうか︑﹃笑顔﹄か…………
﹁パイオツの…… ﹂
﹁スト プだ︑ジネト︕﹂
…………これは︑さすがに……⼼苦しい︒
﹁どうやら俺は︑ここでやらなければいけないことが出来たようだ……出掛けるのは当⾯中⽌する﹂
﹁⼤丈夫(だいじようぶ)なんですか︖﹂
﹁あ︑⼤丈夫だ﹂
⼤丈夫じ ないヤツが今⽬の前にいるからな︒そ ちがほ とけねよ︒
﹁それじ あ︑ヤシロさん︒朝ご飯の下ごしらえを⼿伝てください﹂なるほどな︒と︑その顔を⾒て思た︒
これまで俺に仕事を頼(たの)まなかたのは︑ずと遠慮(えんりよ)していたからだ たのか︒本当は⼀緒に仕
事がしたくて堪(たま)らなかたと︑今のこいつの顔にははきりと書いてある︒
それが︑ようやく俺に頼(たよ)ることが出来るようになたと…………
﹁……しうがね な﹂
⾃分の飯代くらいは働いてやるよ︒
なにせ︑三⾷ボインつきのこんな優良物件︑他(ほか)にはないからな︒

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